令和7年度宮崎県市町村ボランティア連絡協議会【県南ブロック】研修会の開催について【御報告】投稿日 2025/12/05
標記の件、下記のとおり開催されましたので、お知らせ申し上げます。
1. 日 時 令和7年11月25日(火) 午前10:00~12:00
2. 会 場 高原町総合保健福祉センター ほほえみ館
3. 目 的
本研修会では、高原町の魅力を他市町村の皆様にお届けし、また、県南ブロックの連絡協議会に
加盟する市町村ボランティア団体が一堂に会し参加者同士の交流を深めると共に、意見交流会を
通してボランティア団体及びボランティア連絡協議会の活動の魅力や活性化を図ることを目的に
開催します。
4. 内 容
【講 話】 「地元ガイドが語る!高原の〇〇」
高原町観光ボランティアガイド 益本 一博 氏
(1)経歴・活動歴について
高原町役場で33年、区長として7年、町議会議員として3年、通算43年に亘り、地域と行政を
つないできた。その中で、昭和50年「高原をよくしよう会」所属によりボランティア活動を開始。
長年の経験と豊富な知識をもとに積極的に活動し、現在は、森林保護活動や学校教育ボランティアな
どで、高原町の地域貢献に取り組んでいる。
(2)地域の現状について
歴史的に鹿児島と宮崎に属することを繰り返してきたこともあり、独特の言葉遣いや習慣が残って
いる。昭和36年当時は1万6千人いた人口も、現在では7,700人になり、1軒あたり2.2人に。
核家族化の急速な進展により、増加している独り住まい世帯への対応が今後の課題。
(3)高原町の歴史について
①天孫降臨・日本発祥のまち、神武天皇生誕の地
アマテラスオオミカミの孫のニニギノミコトが、33の柱神を従えて高千穂の峰に降り立ったという
伝説が起源。後に、ニニギノミコトを曾祖父とする神武天皇が皇子原で生まれ、15歳で元服後に宮崎
市に移る。45歳で日向市美々津からお船出し、奈良県橿原市に行き、その後に大和の国を征服して、
初代の天皇となった。高原町には、その神武天皇にまつわる地名が各所に遺っている。
②戦争の歴史
・木崎原の戦い(現えびの市にて)
織田信長が天下取りに着手し、武田信玄と争っていた頃、高原城で3,000人を擁する伊藤軍が350人の
島津軍に攻め入ったが、島津軍の待ち伏せなど巧みな作戦により伊藤軍は大敗した。
俗に言う「九州の桶狭間の戦い」。
・西南戦争 ~ 木崎原の戦いから約300年後、日本で最後の内戦と言われる。
明治政府の廃藩置県や断髪令などの改革により、江戸時代の士族や藩士の不満が溜まっていた中、政
府の要職にいた西郷隆盛は政府内で衝突し、薩摩へ戻る。地元に戻ると、若者の怒りや不満を汲み取る
形で反乱に立ち上がり、明治10年(1877年)1万3千人の兵を率いて、熊本城(政府軍)に向け
北上。最大の激戦「田原坂の戦い」(現熊本市)を含め、52日間の長期戦(両者で1万4千人死亡)
となるも、攻め落とせず宮崎県内を敗走中、高原町でも「日向霧島山激戦」が繰り広げられた。
その後、薩摩に戻るも、最期は自決により命を落とした。
(4)文化財について
高原町と霧島を含む地域には「霧島六社権現」という6つの神社がある。10世紀頃、山の噴火など
で神殿が荒廃していたのを知った京都天台宗の僧侶性空上人(ショウクウショウニン)が整備したもので、霧島神
宮や東霧島神社、狭野神社などがある。各神社では様々な伝説が残る中、東霧島神社と狭野神社では、
国重要無形文化財として毎年12月に神楽の奉納が行われ、県内外から多くの観光客も訪れる。
(5)ボランティア活動について
きっかけは高原駅が荒廃している姿を見て、「高原をよくしよう会」に入り、駅の整備ほか国道沿い
の環境美化、12月のイルミネーション設置などで活動。当初、役場職員として物事を見る癖があった
が、会に入って外から役場を見れるようになり、得難い経験になった。
50年間の在籍を機に辞めて、今年よりモビーク推進会「キロクタケハチ」として活動している。
その活動は、令和5年、県モデル事業の森育サポーターに所属した後、森が荒れている・森を守ろう
ということをコンセプトに自主的活動として、地域の人が森に入らない・馴染もうとしないことを懸念
してスタートした。
主に、幼稚園生や小学校低学年を対象に、木を使ったおもちゃやアクセサリー、竹を材料とした水鉄
砲や竹トンボを製作。昨年12月には、家の周りのカズラを材料にクリスマスリースを作り、大変好評
だった。子供たちに喜んでもらっているというより、自分が遊んでもらっているという感じで、それぞ
れの家族の交流もあって、楽しい会になっている。
今後も、地域活性化推進のために活動を継続していきたい。
【意見交流会】
9グループに分かれて「所属ボランティア団体の活動・魅力紹介」
~ おはんとこの、じょじょんよかとこ、いっかっせくれんどかい ~
各班で各団体の活動や魅力紹介を行いながらも、会員の高齢化・後継者育成などの話題でも共感が
図られ、会員同士の励みの場にもなっていた。
5. 参加市町村
都城市、日南市、小林市、小林市須木地区、串間市、えびの市、三股町、高原町
6. 主 催
宮崎県市町村ボランティア連絡協議会
高原町ボランティア連絡協議会
なお、「当日の様子」として、写真を掲載(添付)しておりますので、併せて御高覧下さい。
また、下記【ぶーら・ボーラ 掲載サイト用 QRコード】にて専用サイトにつながりますので、
併せて、ぜひ御活用ください。
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